「コドモみたいなオトナ」とのつき合い方 という本を読みました。身に覚えがありすぎつつ、読了。
- 作者: 本間正人,高原恵子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: Kindle版
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読んだきっかけは、最近、自分がコドモみたいだと思うことが多かったから。
自分が「コドモみたいなオトナ」になっている!オトナとしてよろしくない!でもそれが制御できない!!!!
そんな自分が周りからどう思われているのか、客観視して解説してほしくて、なんとなくこの本を手に取りました。
読んだ感想
よかったです。
てっきり「しっかりしたオトナ」の上から目線で対処法を語られると思っていたし、それを覚悟で「私もそう思われているんだよ~気をつけようね」と気を引き締める使い方をしようと思っていました。
でも、はじめの章の中で早々にこんなことを書いてくれています。
なぜ「コドモみたいなオトナ」が増えているのか 彼らは元から5歳児だったのではなく、誰もが心の中にもっている子どもっぽさ=「5歳児性」を刺激されてしまっただけなのではないでしょうか。
「5歳児オトナ!お前がいけないんだ!」と全否定するのではなく、コドモみたいなオトナに寄り添ってくれるところもあるの、ありがたい。(コドモみたいなオトナの精神的に)
この記述のおかげで、このあと「コドモみたいなオトナ」の紹介エピソードがずらずら挙がる中「やっべーこれ自分だよ…」と死にたくなる気持ちが出てきても「攻撃されているわけではないんだ、寄り添ってくれる気持ちが底にはあるんだ…」とどうにか自分を鼓舞しながら進むことができました。
読み終えた後にもエピローグでもう一度ダメ押ししてくれます。
こう感じられた方がいるのではないでしょうか? 「この5歳児みたいな部分が、僕にもある」「この5歳児のような考え方を、私もしてしまっている」と。
(中略)
気に病む必要はありません。この本に出てきたとんでもない5歳児たちを笑って眺めてきたように、自分のことも「しょうがないなあ」と笑ってあげてください。
ありがとうありがとう……
そして、ただ慰めるだけでなく、原因と対処方法も書いてくれています。そうですそうですコドモな自分を認めることができたらその次は対処方法が知りたいんです。
その原因はストレス社会で、対処方法はストレスケア。
正しいストレス対策とは、正しく「コドモになってみる」こと
(中略)
それは、「子どものころにしていたことをする」ことです。
(中略)
子どものころにしていたことは、あなたの本来の欲求や志向をストレートに反映したものが多いはずです。
自分の持っている5歳児性を「出てきてもいいときに思いきり出す」ようにすればいいのではありませんか?
何してたかな……大きなレゴブロックで遊んだり、24色セットの色鉛筆を順番通りに並び替えたりしてたよ……してみようかな……
身に覚えがありすぎて辛かったエピソード トップ3
感想に個性を出したくなったので(?)、自分に響いたエピソードを3つ選出します。
1. 「自分以外はみんな悪!? 世の中を憂う正義の味方」
こんな言い方をして、持論の正しさをたたみかけてくる人。いませんか?
「ああいう輩は許せん」
「あんな奴がいるから世の中が悪くなるんだ」
「いまの世の中はなっとらん、情けない!」
わかる~~~身に覚えがある~~~~~
テレビのワイドショーを見ながら、隣りにいる家族相手に「なにこの人ほんとありえない!」と憤慨する自分が見えます。家族が「でもさあ」と言おうものなら、こちらも「でもさ!」と持論をアピールしてしまうことがしばしば。ごめんね…
2. 妻にいくら言われても服を脱ぎ散らかす夫
この夫も、子ども時代にさんざん叱られたおかげで、「何をすると大人社会では怒られるか」がわかっています。だから、職場では一応、常識人として振る舞うことができます。
わかる~~~!お外ではできるんだけど、おうちじゃできない~~~!
自分は服というより、使った物が出しっぱなしになります。
これの対処方法は、
ガミガミ言うだけムダだと知ること、そして、多少のルール違反は大目に見ることです。
だそうです。イェーイ。
ちなみに、このエピソードは第5章「自分の周りの困ったコドモ」への対策、という中の「1.近くにいませんか?「わが家の中の大きなコドモ」という節の中で語られていて、この章は耳が痛いエピソードばかりでした。次もやつもそうです。
3. クイズに答えられないと本気で悔しがる夫
わかる~~~~~~~!!!!
このようなクイズ番組は、意外なことに大人の「5歳児性」を強く刺激するようにできているのです。
「この中で、誰が一番デキる奴か」。それを確かめたい、できれば自分の優位性を証明したい。そんな気にさせられるのです。
これは、幼児期に顕著に見られる傾向です。
(中略)
大人になれば、たいていの人は、そうした誇示をしないほうがエレガントだということに気づきますが、幼児性を残した人ほど抑えることが不得手です。
抑えることが不得手です。抑えることが不得手です。抑えることが不得手です。
わかる~~~(もはや肩身が狭くて小声)
いったんこのクセがつくと、普段の会話にも悪影響が出てきます。妻のちょっとした言い間違いに過敏に反応し、鬼の首をとったように嬉々として指摘してくるのです。
自分はやってないと…思いたい……しかし無意識にやっていそうで怖い…………
これの対処法は
黙って夫の珍妙なリアクションを観察するにとどめましょう。
(中略)
「すごいわねえ」「よくそんなの知ってるわねえ」と、相手の優れた点を褒めることです。
……これができる人はオトナだなあ。